先日、髪を染めました。私(@meme_hiragino)です。
鬼ブラックから、ゆるーくゆるーくブリーチを重ねて、3回目でようやくいい感じのグレーが出るようになりました。赤み強めの私の髪の毛。
そんなわけでいつも美容室に行く前にビフォーアフター用の写真を撮影するのですが、つい出来心でSNOWで自撮りしたところ……
奇跡の一枚が撮れた!! \(^o^)/
メイク加工やフィルターを最小限にして、肌をちょっとだけ補正する設定だったので「バリバリに加工してますっ!」って写真でもなく、自然な感じにカ・ワ・イ・イ!(当社比)
ちなみに私は写真写りがすこぶる悪い(元も別によくないが)ので5年に1度いい写真が撮れれば御の字です。あまりに良く撮れたので「そうだ、これを遺影にしよう」と思いついたのですが、はて……加工してある写真(しかもスマホ撮影)って、遺影にしてもいいのかな? と、疑問に思えてきたのでちょっと調べてみることにしました。
遺影にルールやマナーはほとんどない!?
「遺影 ルール」などで検索してみると葬儀屋さんや写真屋さんによるオウンドメディアで、詳しい記事がたくさんヒットしました。宗派や風習、考え方などで差はあるかなーと思ったのですが、10記事ほど読んでみて自分なりの一つの結論にたどり着きました。
それは「遺影にはルールやマナーなんてものほとんどない(多分)」ということです。
遺影のルールやマナーについて調べた記事を、ざっくりとまとめるとこんな感じでした。
- 葬儀(仏教)に遺影は必ずしも必要ではない
仏教の場合は本尊が大事で、写真は別にあってもなくても良いらしい。 - 遺影写真のサイズ、向きはなんでもいい
四つ切タテの印象が多いけど、べつにA4だろうが、横写真だろうが問題ないらしい - 喪服を着せる加工をしたり、背景を証明写真のように無地にする必要はない
昔はスナップ写真から切り出して引き伸ばし、わざわざ喪服を着ているような加工を施していたが、最近は普通にスナップ写真そのまま使う人も増えてきたらしい。 - 黒リボン、黒い縁取りの枠にいれなくてもいい
装飾の規定などは特にない。地域の風習による影響が大きいので - 葬儀後に作り直してもいい
葬儀ときに作った遺影をそのまま仏壇横に飾っている家が多いようだが「加工が気に入らない」「あとからもっといい写真が見つかった」などの理由で変えても問題ないらしい - 最近(亡くなる直前)の写真でなくても良い
闘病生活が長かった方や理由があって直近の写真がない方もいる。若い頃のその人らしい写真を使うほうが満足感が高くなることも
とまあ、こんな感じで基本的に「好きにしたら良いんじゃない?」というテイストの記事が大半でした。
式やセレモニーなどの厳か印象のあるものだと、つい常識やマナーを守ろうとしがちになりますが、要は本人たち(個人と遺族)の気持ちが一番大事ということですかね。
ただし遺影(葬式)ともなると、個人だけの話ではなく、家族や周囲の人の都合もあるので「こういう人が多い」「一般的には……」という、多数派の選択肢が紹介されているので、これが俗に言う「遺影暗黙のルール」みたいな感じになっているのかなーと思いました。
結論:SNOWの写真は遺影に使ってもいい(多分)
さて、話を本題である「SNOW写真を使用できるのかどうか」に戻します。
SNOW自体が個別の写真アプリ名で、普及してからまだ5年くらいしかたっていないので、SNOW画像を遺影に使うことに「絶対ダメ」とか「大歓迎」という記事は見当たりませんでした。
そのかわり、私が小学生の頃に生まれ、長らく女子からの支持を集め、もはやゲーセンになくてはならなくなった女子文化「プリクラ」を遺影として使うことに言及した記事をいくつか見つけました。
いくつかの記事を読んで特に印象に残ったところをまとめると次の通り。
使用すること自体は問題ないが、元データが小さくて引き伸ばすと荒くなってしまったり、他の人とうつっていて切り抜きしづらかったり、ピントがうまくあっていなかったり……という理由から、すぐに写真が見つからない場合の応急で使用する方が実際は多い。(いい写真が見つかり次第作り直すという)
過去にはプリクラ写真しか見つからなかったが、あまりにも加工されている顔で遺族(おそらく親御さん)から「本人らしくないから」と、目を小さくする加工を依頼された業者さんもいたそうな……。
遺影に関してのルールも特にないことと、「プリクラ写真」の例を踏まえると、おそらくSNOWで撮影した写真を使うことも全く問題ないのでしょう。
しかし「プリクラ写真」の例を見るに、本人が事前にしっかり準備をした上で、家族とすり合わせていないと「SNOWの写真を遺影に使おう!」とはならないと思います。データやピント、映り方といった点では、プリクラ写真のクオリティとは比べ物にならないスマホ撮影ですが、プリクラとは異なりスマホのデータの海から珠玉の一枚を見つけ出すのは本人にも大変な作業ですもん。
そんなわけで、私は「奇跡の一枚(当社比)」を夫に伝えて、データを専用のフォルダ(万が一の時用)にしまっておくことにしました。ファイル名はもちろん「遺影用2021.jpg」です。
座右の銘は「げんきもりもり! めめんともり!」だもん
まだアラフォーになったばっかりなのに、死ぬことを考えてるなんて……とか、
死ぬことばっかり考えてて暗っ!!www とか、
ポジティブ一本の方からすると「遺影はこれにしてくれ」って、相当にわけわからんこと何だと思います。(いつも夫に苦笑されている)
ただ、一つご留意いただきたいのが、私は「もうなんかすぐお迎えがきそう」とか「嫌な予感がする」とかそういうことは一切なく、めちゃくちゃ元気で生きる気まんまんです。
毎日楽しいヒャッポー! 状態がここ5年暗いデフォルトです。
ただねぇ……もう、いつ何が起きるかわからん世の中ですから。まあ人間なんてちっぽけな存在なんですよ。なんかあったらすぐ死にます。
しかも私は近年稀に見る「ええかっこしい」の上、「あらゆるパターンを想定してショックを軽減したい」という究極のチキンですので、「もし突然死んだら」という最悪のパターンにも備えておきたい性分なのです。

終活するには全然早すぎる年齢なのかもしれませんが、子どもが生まれたことで、より安全パイを拾いに行きたくなりました。
特にお金まわりに関しては、夫が全然理解していなさそう(逐一伝えてはいる)なので、遺言ではないですが、書付のようなものを「万が一の時用フォルダ」に残してあります。
内容はざっくりとこんな感じ
- 葬式:いらない。やるなら最小限で。やりたかったらお別れ会みたいの勝手にやってけれ
- 墓・仏壇:いらない。どうしても気がすまないんだったら、そのへんの寺に入れておいてくれ。入れっぱなしでいい。法要とか忘れてくれていい。
- 遺品:特に大事なものはありません。趣味のものばかりですが、割といいものがあると思うので、売っぱらって金にしてください。
- 口座と証券と資産リスト:たいしたものはない
- 知らせてほしい人リスト
- デジタル遺品リスト(基本処分してほしいが、小さいながらも資産的なものがあるので)
- 開けずに処分してほしいものリスト(このEvernoteとかね!)
- 遺影はこれにしてくれ!←NEW!!
今回遺影のことを散々ネタにして割と真面目に検証したけど、調べていくうちに「遺影なくても別にいいかなー」って思いはじめました。
なぜかというと「遺影」で検索すると、サジェストキーワードに出るわ出るわ……
遺影 処分
遺影 捨て方
遺影 いらない

ただ万が一、夫や息子が「遺影を用意せねば」と急にかられて写真を用意しなければならなかったときに、変な写真しか見つからなくてデカデカと引き伸ばされるのはやだなーって思ったので一応写真は用意しておくことにしました。
そして遺影の処分問題を知った後、書付に「遺影必要なら例の写真を使ってください。ただ後々処分に困るようなので、作る場合はデジタルフォトフレームとかおすすめしておきます。私自身はなくてもいいです」と書き加えておきました。
というわけで、超長くなりましたが結論!
私の遺影を作る場合は、SNOWの奇跡の一枚を使ってください!(๑•̀ㅁ•́๑)✧
それでは今日はこのへんで。