2月はとても短い。明後日で終わりのようです。私(@meme_hiragino)です。
2月は非常に記事本数が少なく「コイツPV急落でモチベも下がったんだろうな」と、思われていることでしょうが、私の更新作業の足かせになっているのはまぎれもなく「咳」です。
私はこの時期になると、風邪でもないのに咳が止まらないのです。
出ない時は出ないんですけど、一回出ちゃうと10分くらいせきこむので、それはまあ……しんどみです。
もう10年来のおつきあいなのですが、やっぱりつらみ。
ただでさえ少ない体力がゴリゴリ削られるので、自由人である私は無闇矢鱈に惰眠を貪り……結果、起きている時間が少なくなってしまい作業できません!(言い訳)
この話をすると、みなさん「花粉症?」「ぜんそく?」「マイコプラズマ?」と、様々な仮説を立ててくれるので、そのたびに病院に行くのですが……結局のところ「原因不明」。
処方された薬を服用しながら、季節が過ぎ去るのを待ちわびる日々が続く……というのがここ数年の恒例行事となっておりました。
しかし! 引っ越しによりやむおえず病院を変えてみたところ、これではないかという病名が判明しました!
やっぱり専門の病院でちゃんと調べてもらうもんですねぇ。
というわけで、本日は私の「『春先に咳が止まらない病』の名前が判明するまでの10年間」をまとめました。
注意
10年分の戦いの歴史が刻まれているのでめっちゃ長いです。
結論をまとめに書いておいたので、今すぐ結論知りたい人は「まとめ」から読んでね。
もくじ
私と咳の3650日戦争
1年目:上京直後、気管支炎になる
上京して数ヶ月がたったある日。
咳が止まらない。
このときはGW前に発熱し、勤務中に病院に行き早退する……という、毎日を送っていました。
慣れない一人暮らし*1
慣れない東京*2
慣れない社会人生活。
慣れないオンパレードで気づかないストレスがあったのだろうと、当時は思っていました。
これが10年に渡る「咳」との付き合いになるとは知らず。
2年目:咳が止まらないことに気づく
それは、上京してから数年がたったある年の春先のことでした。
なんか、咳が出るなぁー。
最初は風邪をひいたのかと思ったけど、熱もない。鼻水もない。頭も痛くない。
咳だけが1ヶ月くらい断続的に続きましたが、ちょっと忙しくて病院には行かず。
GWを迎える頃にはすっかり出なくなりました。3年目も特に気にせず。
4年目:業務中に骨が折れる
当時超ブラック小売の店員さんだった私は、年始から新店オープンの影響で、毎日楽しく36連勤!
この年も2月あたりから、せきが出始めましたが、
休んでないから体調悪いんだろうと思ったし、「このクソ忙しいのに病院なんて行ってられるか!」的な考え*3があり、特に気にしていませんでした。
しかし不摂生、不養生もあったためか、咳はGWになっても一向に治まらず。
気づけば夏。
いつもより深い気管のようなところから、乾いたせきがでるようになりました。
夏になるまで何度か内科に通ってはみるものの、言われることはどれも一つ「ストレスですね」。
「ストレス?くそくらえ」と考えていた当時の私*4は、
そうですかと、お札代わりの飲み薬をもらって帰宅していました。
そして夏の暑い日、いつものように仕事をしていると……咳が止まらない。
いつもとは違うくらい止まらない。
そんなときは、遠慮なく咳をすれば良いんだけど、
ここは店内。お客さんいっぱいいる。店員さんの咳が止まらないってのは……なんか困る!
そんなわけで「止めよう止めよう止めよう……」と念じていたら、身体の変なところに力が入ってしまったのでしょうか……。
ポッキリ
アバラが折れました。
折れたのはなんとなくわかったので、あーこれはいかんと思い、周りに事情を説明して職場近くの総合病院に行きました。
普通、骨が折れるとギブスとか、固定とかなんか色々してくれるじゃないですか。
でも、アバラはどうしようも固定できないのか、コルセットで申し訳程度に補強しておくしかないようです。
アバラ骨折は本当に辛かった。
笑えうと痛いから笑えない。
なのに咳は止まらない。
だから、さらに骨、治らない。
しかも、暑いのにコルセットで締め付けるから、あせもできてかゆい。
ちなみに骨折の原因となった咳はここでも原因不明。
当時流行していた「マイコプラズマ肺炎じゃないの?」という疑いがあったにも関わらず、たいして調べてもらえず、とりあえずのステロイド吸引薬を渡されました。一体……。
5年目:やっぱりストレスだったのか?
この年のはじめ、前出のブラック小売を退職し、春先の時期は学生時代にもないほどの自由を満喫していた私。
現夫との結婚の約束も取り付けて、もう「世界で一番幸せなのは私よーーー!」ってくらいの状態だったので、咳は出るものの、例年よりも少なめ。
やっぱりストレスと花粉なんだろうなーと、病院に行かず、アレグラを飲んでみる。4月中旬に気づいたときにはもう咳は出なかった。
7年目:花粉症じゃないじゃない!
再び咳に悩まされる春先が復活。
「毎年春先にせきがとまらなくなる」というと、真っ先に疑われるのが「花粉症」。
私は北海道出身なので、スギ花粉とは無縁の22年間を過ごしてきたわけなのですが、上京道民仲間の多くはだいたい2年目から3年目に
「マスクしておけばよかった……(´;ω;`)」
と、花粉症を認めるのです。
この年も、アレグラのCMが大量放送される頃にせきの症状がではじめたので、「やっぱり花粉症に違いない!」とほぼ確信みたいなものを持って、今度は皮膚科に行きました。
なんでここまで確信したのかというと、咳が出る前ってものすごいのどの奥と胸が痒くなるんです。
私は元々超アトピー体質。
大人になったらスッキリ治ったけど、未だにホコリや乾燥で湿疹が出ちゃうので、花粉症にはまず間違いなくなるだろうと、上京前から警戒していたのです。
皮膚科にて、話をするなり先生が「それは花粉症の可能性が高いですね。検査しましょう」といって、保険適応なのに6,000円もする検査をすすめてくれました。
ああ。これで、花粉症の薬で咳がとまるはず……。
私はあれだけなりたくなかった花粉症に、早く認定されたいと思うようになっていました。咳は人を狂わせます。
そして1週間後。血液検査の結果……私は驚きました。
もう絶対全体的に花粉症だと信じていたのに……
スギ0、イネ0、シラカバ0……
シートにはゼロがこれでもか……というくらいズラリと並んでいたのです。
6,000円も払ったのに、ここでも原因不明。
私の咳の原因は、ますます混迷を極めるのです。
いわゆる、カオス。そして今思い出したのですが、この年もアバラをやりました。
8〜9年目:たぶん咳喘息
そんなわけで花粉症じゃないことが判明した私は、翌年、再び内科を受診しました。
「花粉症じゃなかった。咳止まらん。あと喘息じゃないよ」と、総合クリニックの呼吸器科医に伝えました。
すると、ここで初耳の病名が!
「最近患者の多い『咳喘息』かも」とな。
ここ5年で咳業界のマップが急に変わったとしか思えないくらい、いきなり「咳喘息」って言われました。
まあ、私が知らなかっただけなんでしょうけど。
咳喘息は、喘息の特徴である「ひゅーひゅーゼーゼー」という呼吸音は全くないのに、乾いたせきが1ヶ月以上続く……とのこと。
もうこの病名きいた時「ソレだーーー!」と、思いました。私単純なんで。
そんなわけで、7〜9年目は「たぶん咳喘息」というぼんやりした診断で、毎年咳が出はじめてから病院に行き、吸引薬をもらい、3月下旬には咳が取れる……という生活を送っておりました。
吸引薬を使用し始めてからは胸から出る乾咳が少なくなり、咳止まらんタイムが3分くらいまで減ったので、
私は絶対咳喘息だと思っていました。
10年目:咳喘息じゃないじゃない!
今年もこの季節がやってきました。やっぱり2月に入ってから咳が止まりません。
昨年の4月に引っ越しをしたので、また病院を一から探さなくてはならなくなりました。
グーグル先生に近所の内科を調べてもらうと……呼吸器内科という呼吸器専門の病院が近所にあることが判明。
ここ数年お世話になっていた先生も呼吸器の専門医でしたが、総合クリニックだったので、呼吸器専門病院ってのは初めてです。
まずこれまで10年間の咳の症状を説明しました。そして、ずーっと知りたかったことを先生に聞きました。
「結局なにが咳の原因なのか?」
おそらく咳喘息だけど、どうして春先に決まって咳が出るのか知りたい。
花粉症じゃないなら、おそらく乾燥かホコリだと思うので、アレルギーなのかなんなのか。
そんな私の話を聞いて、先生は「咳喘息」ともう一つの可能性を示しました。
それが「アトピー咳嗽」。
アトピー咳嗽は、咳喘息と物凄くよく似ているのですが、症状が出る場所が違うそうなのです。
咳喘息が気管支なのに対し、アトピー咳嗽は気管。
そのため治療に使う薬も異なり、咳喘息は貼り薬、アトピー咳嗽は吸引薬を使うとのことです。
一応念のため、レントゲンを撮って腫瘍などの他の病気がないか調べ、血液検査でダニ・ハウスダストのアレルギーがあるかどうか調べる。
検査の結果を待っている1週間に、貼り薬を使用し、効果があれば咳喘息、効果が薄ければアトピー咳嗽の可能性が高い……とのことです。
咳喘息の貼り薬はこんな感じ。いままでの数年間で初めて使用しました。
そして、気になる成果なのですが……貼り薬はあまり効果がなかったように思いました。
これまで吸引薬をずっと使っていたので、その効果と比較できたのは良かったと思います。
そんなわけで、おそらく私はアトピー咳嗽。
検査の結果、全くと言っていいほどホコリやダニのアレルギーはないことが判明しましたが、乾燥やホコリ、花粉、PM2.5などに刺激されて、アトピー咳嗽になっている可能性はあるとのことでした。
たしかに、皮膚も春先まじつらいんだよね。顔とかが、モワモワカユカユする。
そんなわけで例年通り、カタツムリのようなケースに入った吸引薬を使っております。
まだ咳は出るけど、とりあえずカラ咳が減ってきてよかった。早く治るといいなー。
まとめ
そんなわけで、私の10年に渡る咳との戦い。10年分あったのでめっちゃ長いのに読んでくれてありがとうございます。
2020年3月3日追記
この記事を書いてから約3年経ちましたが、風邪をこじらせるとやっぱり咳止まらなくなりがちです。
しかし「アトピー性咳嗽」という病名がはっきりしてからは、付き合い方がハッキリとわかるようになったのでアバラが折れるまで放置することもなくなり、風邪をひいたら真っ先に呼吸器周りのケアを徹底するようにしました。
それが好影響になっているのか、以前のような苦しい日々は減ってきたの咳が辛い方はお早めに専門医に相談してみてください。
こんなに長い「私、咳の病気なの。つらたん。」的な記事を書くのはどうかと思ったのですが、最近咳が止まらない人が増えている……と、お医者さんから聞いたので、「もし私のように咳が止まらない人がいたら、少しでも早く病院に行ってほしい!」という願いをこめて書きました!
アトピー咳嗽や咳喘息などは、1度症状が出てしまうと、完治するまでかなり時間がかかります。
薬で症状を抑えても、一度なってしまうとクセになってしまうのか、何度も繰り返してしまいます。
私は体質と季節的なものですが、アレルギーや風邪で気管支炎を起こしたりすることで発症する人が多いようです。
とにかく、1ヶ月以上咳が止まらない人は早めに病院へ。
先生によると、咳喘息やアトピー咳嗽を放置すると……本物の喘息になってしまうこともあるそうです!
そうじゃなくても、私みたいにクセになってしまうと、毎年の恒例行事になってしまいます!
早めに治せば、クセにならず、1度で済むかもしれません。
それでもまだ「咳が止まらないだけだから大丈夫!」っていう人のために、咳が止まらないことのデメリットをおいておきます。
- 電車で咳をしているとマスクをしていてもすごい顔で見られる
- 咳は結構体力を消耗する。めっちゃ疲れる
- 咳をし続けると、のど及び気管が消耗するのか、たまに吐血する
- 咳をし続けると、タンが絡んできて「オエッ」という女の子らしくない声が出る
- 咳を我慢すると、変なところに力がかかってアバラ骨が折れる
そんなわけで、咳が止まらない方(目安は2週間〜1ヶ月だそうです)は早めに病院にいきましょう!
という、超真面目な言葉でしめさせていただきたいと思います。